2010年05月11日

【MUTANT GIRLS -INTERVIEW-】第10回:鹿角剛司さん(VFXスーパーバイザー)

こんにちは!昼にも一応活動してます!ヒルコです!
【MUTANT GIRLS -INTERVIEW-】もいよいよ第10回目を迎えました!
今回は本作の重要な鍵を握るCG=VFXを手がけている鹿角剛司さんです!
いったいどんなお話が聞けるんでしょうか〜!それでははりきってどうぞ!

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貴重なお話を聞かせてくれた鹿角さん。ちなみにこの写真のイチゴパフェは合成ではありません!


―鹿角さんのVFXのお仕事でやはりターニングポイントとなったのは井口監督の「片腕マシンガール」でしょうか?

K:その前の雄大さんとの出会いが大きかった。「ユメ十夜」で雄大さんが気に入ってくれて、そこで西村監督とも出会って。続いて雄大さんが「赤んぼ少女」にも呼んでくれて、その後「片腕〜」も合成が沢山あるということで雄大さんが紹介してくれた。デジタル時代になってから他のVFXプロダクションに所属したことが無くて、他社のやり方が分からないけど、西村監督らに聞くと「他社とやり方が違っていて、それが良い。」ということで、色々と紹介してくれたんだよね。それからスプラッター物が多くなった。それまではやったことが無かったし、血を見るのが苦手だからね(笑)。不思議な事に高校生の頃は「ビデオドローム」とか「ハウリング」とかのホラーを映像的な面白さで観ていたから大丈夫だったけど、年齢を重ねるにつれ、映画を実体験のように取り入れることが出来るように感じてから苦手になったね。西村さんの作品は現実では有得ない出来事が起きるから、制作の裏を知っていれば「造り物」として観る事が出来るかなぁ…頭部爆発シーンは非日常的だから観ていても大丈夫だけど、「東京残酷警察」のリストカットシーンだけは今だに直視出来ない (笑)。

―坂口拓さんとは監督として組んでみていかがでしたか?

どこまで本気かギャグか分からない。ある意味、坂口さん天然だから (笑)。あまり絵コンテ的なものが無く、シーンごとに天才肌の感性でアクションを作る感じ。CGはある程度計画を立てる必要があるから、それをまとめていくのが大変だったね。

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本邦初公開。3凶監督ヴァージョンのtwitterアイコン!

―今回、3監督とはどのような話をしながら進めたんでしょうか。

K:一応3監督と話し合いはしたけど、通常の請負業的に仕事を進めていたら予算内で絶対に収まらない(笑)。だから単純に「ご要望をお聞きします」的なスタンスでは無く、最低限やりたいポイントだけを聞いて提案していくというスタンス。どうやって物理的な制約を超えた部分をCGでフォロー出来るか検討した。各監督、CGでのこだわりは無かったけど、やりたいことは結構明確だったからね。坂口監督はワンカットで15人斬りと北斗の拳的なシーン、井口さんは総監督的な立場だったから3人の主役を立たせる、西村さんは寝癖のキツイ某キャラ(笑)。

―そんな3人の監督が1つのお話を作り上げたわけですが、どんな風に感じました?

K:3人が演出していて、観る人によってはパートごとにキャラクターの性格が変わっている様に感じるかも知れない。でも、気弱そうな人だってブチぎれて暴れる事もあるし、そういうのが人間なわけであって、今作の主人公達はいろんなあり得ない状況を乗り越えて変わっていくから、それで良いんだろうなって思う。それに、ある意味イベント要素の強い夢のコラボ作品だからね (笑)。監督、主演とも個性の違う3人いるから、それぞれにいいところがある。坂口さんのシーンはマジ当てで誤魔化してないし、井口さんの演出はエロカワイイし、西村さんのところはハッチャケてるし。

―この作品で特に苦労した点はありましたか?

K:監督にチェックしてもらうため、データを送る作業が面倒だった。通常の3倍の手間だからね(笑)。坂口さんはちょうど香港の映画際に行ってたのでなかなか見てもらえず、アクションチームのカラサワさんにデータを送って確認してもらった。

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竹中直人さんの左、側近役の鹿角さん!

―今回、竹中直人さんの側近役で役者としても起用されてますね。竹中直人さんとの共演は如何でしたか?

K:撮影時間が限られているからテスト無しの場面が多くてね。竹中さんがアドリブ連発して大変だった(笑)。元々は個人名の無い役だったのにいきなり「ハルオ」と名前で呼ばれたり(笑)。先日、竹中さんにお会いしたときに「おぉー、ハルオー」と呼ばれて、ハルオで定着しちゃった(笑)。

―ヒロインの3人は鹿角さんの目にどう映りましたか?

K: 3人とも自分のキャラをはっきり分かっているよね。他の作品でアクションの経験を積んでいる分、様になってるし。杉本有美さんは、役名と同じく「凛」とした美しさがあって、とてもいい。高山侑子さんは、カメラ前とカメラから外れた時のギャップがスゴイ。本番直前まで「キャッ、キャッ…」と女子高生そのものなのに、カメラが回るとキリっとクールになる。玲役にピッタリだったと思う。森田涼花さんは天然な感じが本当に井口さんと合ってる。役名も井口さんの作品にはに欠かせない「ヨシエ」だし(笑)。井口さんはドジッ子に一番興味があるみたいで、何気にこのヨシエのキャラが面白い。

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ヨシエ=ドジっ子?天然?ますます活躍な楽しみな森田涼花さん(左)

―本作の海外展開も手がける新レーベル”SUSHI TYPHOON”の作品群も含めて、このジャンルはまだまだ続きそうですね。

K:新しい試みなので、なんとかビジネスとして広がって行くように出来る限り協力していくつもり。でも、現状の予算で出来る物量というのは多分もう限界。CGに関しては、もう捻る事が出来ないところまで来ている。新しいアイディアを考えるのはもちろんだけど、海外マーケットを考慮することで、もう少し予算をかけても大丈夫っていうことになれば良いなと思っているよ。


★本日のオマケ画像★

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↑幻のハルオさん(鹿角剛司)版twitterアイコンもあったりして!

インタビュー・構成:直井卓俊/構成協力:相馬英康
posted by hiruko at 12:56| インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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